上沼・基礎ゼミ生ページ

nishimura masaki


  このページは上沼先生のの基礎ゼミで私が学んだことを紹介するページです。



ゼミを通して学んだこと

社会科学部で学ぶとはどういうことかというテーマを3冊の本から考えた。

関 曠野 『民族とは何か』  

 民族とはなんだったのか。共同体であり、イデオロギーであり、また進歩する人間そのものであり。20世紀は民族の時代の時代の終わりであり始まりであったということだろうか。そのために様々な視点(国、地方、方法論など)から民族を探っていった。まあ詳しくは本に書いてあるが、要は多様な視点の必要さだろう。民族という近くて、おそらく日本人にとっては遠い問題に、どれだけの力が働いているか。それが社会科学部で学ぶわれわれにとっていいものさしになったのかと思う。 

上野 千鶴子編 『構築主義とは何か』

 現実は構築されたもの。言語によって語られたり、固定観念で支えられていたりしながら。それを述べるために、歴史学、文学、ジェンダーなどあらゆる角度から模索していこうというのが概要。正直、後付け的部分も少々あると思った。よくよく見返してみればこれも構築主義か、みたいな。ただ、社会科学の理論的実践というのはきっとこういうことなんだと。文そのものは非常に難解だった。

柄谷 行人編 『可能なコミュニズム』(地域通貨を知ろう)

 時間の都合から本の一部であろう、西野 忠著「地域通貨を知ろう」を取り上げて学んだ。グローバル化によって貨幣価値の一元的肥大化が広がる中で、ボランティア活動や地域内独自の通貨を貨幣として活用することによって地域経済を活性化させようという試みである。つまりこれが上で学んだことが実際社会でどのようになされているのか、ということだろう。


社会科学を学ぶということは、、
思ったとおりに視点が多様すぎて,つかむ!ということが難しいという感想と
まさに今はそういう時代だ、思った以上に、という感想。
そんなところだ。


一年間を通して


 追われていたなあ、と思う。自分で選んで履修しているにもかかわらず。

 ただ、振り返って自分の作ったパワーポイントを見ながら少しだけ誇らしく思った。確かに根気は必要だし、その成果が見えにくいが1年間通すと多少の自信になる。
 でもそれは追い込まれてやっただけで問題意識は自分からスタートしたものとはいえない。

 社会科学という広い領域から以下に自分の居場所を探していくか、それはまだまだこれからだ。でもそのための土台はこのゼミで十分に培えたと思う。




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